暑中お見舞い申し上げます
毎年「今までにない猛暑」「酷暑」という言葉を耳にしますが,今年の夏も「暑い!」です。
夏休み期間中,附属浜松中学校教職員からのメッセージを不定期でお届けします。
誰からのメッセージか想像して読んでみてください。
「先生は蒼い透き徹るような空を見ていた。私は私を若葉の色に心を奪われていた。その若葉の色をよくよく眺めると,一々違っていた。同じ楓の樹でも同じ色を枝につけているものは一つもなかった。細い杉苗の頂に投げ被せてあった先生の帽子が風に吹かれて落ちた。」
夏目漱石「こころ」より
小説家による描写は,その色彩や温度,空気感などをあざやかに描き出します。
この文章からは,夏の空気や光が感じられますよね。
この様に,「誰かが表現したものを味わってうれしくなること」が,私は大好きです。
だから,たくさんの表現(作品)にふれたいと,いつも思っています。
現代では,小説だけでなく,絵画や音楽,映画,ドラマ,舞台芸術,マンガ,アニメーション,動画など,様々なコンテンツがあふれていて,手軽に手に入るようになっています。
「現代人が1日に受け取る情報量は,平安時代の一生分であり江戸時代の1年分」という話もあるほどです。
みなさんは,夏休み中にもたくさんの情報にふれることになると思います。
ぜひ,たくさんの「質のよい情報,表現(作品)」に出会ってほしいと思います。
AIによって選別された「あなたが好きそうな情報」ばかり見ていては,視野が非常に狭くなってしまいます。自分から質のよい情報を探しに行ってみましょう。
一方で,たくさんの喜びを味わえるような「こころ」を磨いてほしいと思います。質のよい情報に出会っても,喜びを味わえないのではもともこもありません。
たくさんの感動を味わうことができれば,きっと,人生が喜び多き豊かなものになりますよ。
さて,この情報は,みなさんにとって「質のよい情報」でしたか。もしそうならば,とてもうれしく思います。
よい夏休みを―

