残暑お見舞い申し上げます

暦の上では立秋を過ぎましたが,まだまだ暑い日が続きます。
夏バテはしてないでしょうか。

夏休み期間中,附属浜松中学校教職員からのメッセージを不定期でお届けします。
誰からのメッセージか想像しながら読んでみてください。

夏休みに入りました。
きっと,こもれび集団のみなさんは,卒業後の進路選択に向けて日々学習に励んでいることと思います。

私もつい最近,「FP」という資格を取ろうと学習を始めました。
FPとは,Financial Planner(ファイナンシャル・プランナー)の略で,「お金の専門家」や「生活設計のアドバイザー」といった意味があります。

なぜ,私がFPを勉強しようと思ったのかというと,何気なく過ごしていた日常の中で,「自分はお金の流れについて意外と知らないな…」と気づいたのがきっかけです。
そんなタイミングで,たまたま友人がFPの資格取得に向けて頑張っていることを知り,彼が「一緒に頑張ろう」と声をかけてくれたことで,勉強を始める決心がつきました。

勉強をしていると,自分の知らない言葉にたくさん出会います。次のページに進む頃には,前のページで覚えたことをすっかり忘れていたりもします。それでも,今までなんとなく理解していたことが「確実にわかる」ようになると,自信がついてきますし,これからの自分の生活に対する見方も変わってくる気がします。

そして何より,今はFPの勉強をしている時間が一番楽しいと感じています。
「一緒に頑張っている仲間がいる」と思うだけで,自分のモチベーションも自然と上がりますよね。

実は,こういった「やる気が続く理由」は,学習科学や心理学の研究でも説明されています。
アメリカの心理学者デシとライアン(Deci & Ryan)が提唱した「自己決定理論(Self-Determination Theory)」という考え方があります。
この理論では,人が自分から進んで頑張ろうと思えるためには,3つの大事な気持ちが満たされることが大切だとされています。

□ 自律性:
「これは自分で決めたことだ」と思える気持ち。
ぼくは今,誰かに命令されたわけではなく,自分の意思で「FPの勉強をしてみよう」と決めました。これがあるからこそ,前向きに取り組めています。

□ 有能性:
「自分にもできる!」と思える気持ち。
難しい用語や初めて聞く知識も,少しずつ理解できるようになって,「お,わかるようになってきた!」と感じるたびに,自信がわいてきます。

□ 関係性:
「仲間とつながっている」「支え合っている」と感じられる気持ち。
一緒に勉強している友人がいることで,「自分も頑張ろう」と思えたり,わからないときに助け合ったりできることが,とても励みになっています。

この3つの気持ちが満たされると,「ごほうびがあるから頑張る」じゃなくて,「もっとやりたい!」という内側から出てくるやる気(内発的動機づけ)が続くようになるんです。

みなさんと出会って,2年と数ヶ月が経ちました。
お別れのときも少しずつ近づいてきていますが,みなさんが今,人生をかけて頑張っているその時間に,私自身も一緒に頑張れる何かを見つけられて,とても嬉しく思っています。勉強の内容や目的は違っても,「今この瞬間を,自分の未来のために頑張っている」という気持ちはきっと同じです。

今は夏休みでみなさんと直接会うことはできませんが,それでも同じ時間に,それぞれの場所で努力していると思うと,私にとってみなさんの存在は大きな励みになっています。あらためて感じたのは,みなさんとはやっぱり「学びの仲間」だということです。目標は違っても,志す気持ちは一緒。そんなつながりが,私のモチベーションにもなっています。

夏休みが明けたら,お互い,今よりも少しレベルアップした姿で再会できるといいですね。
これからも,それぞれの道で一歩ずつ前に進んでいきましょう。お互いに。

One team, many paths, one destination: growth!!!