静岡大学教育学部附属幼稚園は駿河国総社・静岡の総氏神さまとして知られる静岡浅間神社の奥に続く賤機山(しずはたやま)の麓、緑多い城北公園の北隣にあり、自然に囲まれた環境の中に位置しています。園内も豊かな自然に恵まれており、子どもたちは鬼ごっこや水遊び、虫取りなどを心ゆくまで楽しむことができます。また豊かな自然は季節の移り変わりを鮮やかに映し出すとともに、園庭に植えられたびわ、さくらんぼ、栗、クルミ、キンカンなどの果実が豊かに育つように、子どもたちを感性豊かにすくすくと育ててくれます。

 本園は、昭和10年に静岡女子師範学校内に同窓会創立の幼稚園として開園し、その後昭和19年に官立の第一師範学校附属幼稚園となり、昭和26年からは新制の静岡大学教育学部附属幼稚園と改称され、昭和54年に現在地に移転して42年目を迎えています。現在のスタッフは園長以下、教頭1名、専任教諭5名、養護教諭1名、非常勤講師3名、事務補助1名、用務員1名と少数ではありますが、経験豊かで熱意のある教員が研修を重ねながらきめ細やかな保育を提供しています。

 特色としては、大学の附属幼稚園という役割から研究と実習の場であることです。研究では、静岡大学はもとより、様々な大学の教員らと連携を図りながら、保育の理論及び実践に関する研究並びにその実証を行っております。教育実習では、幼稚園教諭を目指す静岡大学の学生が、瑞々しい感性で子どもたちと関わりながら研修を重ねています。さらに、地域における幼児教育の水先案内として、幼児教育の情報等の提供に努めることも使命としております。

 本園の保育実践、研究につきまして、皆さまのご理解とご支援をいただければ幸いです。

静岡大学教育学部附属幼稚園長   鈴木 富美子