1つのものを創り上げていくその過程には……【ひかり】

六年生を送る会が終わり、教室に帰ってきたときの子どもたちの表情はとてもさわやかでした。6年生に感謝の気持ちを伝えることができたという達成感と無事にやり遂げたという安心感、そしてみんなで音(合奏)を創り上げたという充実感と爽快感が学年全体に漂っていました。実行委員を立ち上げ、出し物について考え動き出してから約1か月半、子どもたちは6年生に感謝の気持ちを伝えるという共通の目的のもと、それぞれがそれぞれに動き出していきました。1つのものを創り上げていくことの難しさに直面しながらも、次第にそれぞれの音が重なり合って1つのものになっていく、その良さを感じていたように思います。

話は少し遡りますが、六年生を送る会前日の昼休みのことです。あるクラスでは最後の練習をしようと給食の時間から呼びかける声が響いていました。その声に応えようと昼休みが始まるとすぐにそれぞれの楽器を持ち寄り、合奏が始まります。何回か練習が繰り返された後、ある子が「せっかくならみんなで演奏したい。だってみんなで届けるんだから。」と言って隣のクラスへ出向き、一緒にやろうと提案する姿が見られました。その声を受け、ある子は外に遊びに出ていた同じクラスの仲間へ呼びかけています。サッカーを楽しくやっていたある子は、その声にはっと気付き、息を切らし、汗だくになりながら教室に戻ってきました。教室いっぱいになりながらみんなで最後の練習に向かっていった子どもたち。1つのものを創り上げていくその過程には、こうした子どもたちの姿が至るところで何度も見られ、その度に「ひかり」の子どもたちの良さがさらに輝きを増していったように思います。六年生を送る会当日だけでない、その過程にこそ価値あるものが多く存在しているのだと改めて感じることができました。

クラス替えもあり、新たな仲間作りから始まった今年度。多くの制限がかかる中でも、「ひかり」の子どもたちはいろいろな行事に自分たちの力で向かっていきました。時には互いの意見がぶつかり合う場面もあり、その度に立ち止まり振り返ってきました。その中で自分たちが大切にしたいことを確かめながら、ともに光り続けたこの1年間、今年度も残るはあとひと月となります。これまで大切にしてきた一人一人の「ひかり」をこれからもさらに輝かせていってほしいなと思います。

最後になりますが、個人として、学級として、学年として、子どもたちがこの1年を振り返りながら次へのステップを踏み出していけるように学年部職員一同支えていきたいと思います。引き続き、保護者の皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。