どんなひかり方をしたのでしょうか。【ひかり】

「ひかりが光ってるね。」

焼津宿泊体験学習の帰着式、教頭先生は子どもが初日の夜に何気なく話してくれた言葉を紹介してくれました。「ひかりが光る」をその子はどのように捉えていたのでしょうか。ひかりの学年の私たちが何かに向かって頑張っている姿が光り輝いているのか、みんなの光によって自分自身も光り輝くのか…。きっとひかりの子103人それぞれの「ひかりが光る」ことの捉え方があるんだろうなと感じた瞬間でした。ひかりの思いを込めためあてを決めるところからスタートした焼津宿泊体験活動。10月26日、27日の2日間無事に行ってくることができました。ご家庭での準備等ご協力ありがとうございました。ひかりの仲間にとって貴重な経験となりました。

高草山ハイキングでは、ひかりの仲間みんなでたくさんの自然を感じながら登りました。曲がりくねった急な坂道、一列にならないと進めないような細い道等、笛吹段公園までの道のりは決して楽なものではありませんでした。そんな山の厳しさに直面した子どもたちは次第に口数も少なくなり、「きつい~。」「もう無理。」と弱々しい声も聞こえ始めてきました。しかし、それ以上に「〇〇ちゃん、頑張れ、あともう少しだよ。」「こんな時こそ前向きにいこう!」そして何より「どうしても辛くなったら・・・うん、大丈夫!私が支えるからね。」と聞いていて元気が湧き出てくるような言葉が幾度となく聞こえてきました。「うわぁ…。あぁ、いい。何だかすごく…。」みんなで励まし合いながら辿り着いた笛吹段公園。そこから見た焼津の絶景に感動しながらうまく言葉にならない子どもの声があちらこちらで聞こえてきました。昼食は黙食を意識しながらもクラス関係なくグループを作り、笑顔で美味しそうにご飯を頬張りました。昼食後は広い野原を全力で追いかけっこして楽しむ姿や虫探しに夢中になって捕まえた虫を報告し合う姿、少し離れたところでは肩を並べ、同じ景色を見つめながら何かを味わっている姿もありました。それぞれが、それぞれに過ごす中できっとみんなで登ってきた満足感や達成感を味わい、表現している様子にとても微笑ましくなりました。

焼津青少年の家に到着した入所式では、所員さんから「自分のことは自分で」「来た時よりも美しく」と2つの合言葉をもらった子どもたち。その言葉に加え、自分たちが決めためあて「ATM」を常に意識しながら過ごすことができました。焼青ビンゴや部屋の準備、夕食や夕べのつどいなど、高草山ハイキングで疲れているはずなのに、それを感じさせないくらい見通しをもって行動しようと時間を意識したり、声を掛け合ったり…。ここに来た意味を子どもたちなりに感じているんだなと思った瞬間にいくつも出合いました。夜に行われたキャンドルファイヤーでは、ろうそくの火を見つめながら今までと1日目の振り返りをしながら語り合いました。あるグループの語り合いでは、「みんながいるからこれまでもやってこれたし、意味があったと思う。みんなにお礼が言いたいなと思ってさ…ありがとう。」「こちらこそありがとうだよ。明日はいよいよウォークラリーだね。駿府城では少し失敗しちゃったけど、今の私たちなら大丈夫じゃない?」「そうそう、絆が深まったよね。」話している子どもの表情はとても輝いて見えました。

2日目のウォークラリーでは、3キロにも及ぶ長い道のりをコマ地図を頼りに歩きました。初めての地で不安もあったかとは思いますが、チェックポイントで声を掛ける度に「みんながいるから大丈夫だよ。先生!」と力強く答える子どもたちはきらきらと輝いていて、肩を寄り添い合い仲睦まじく歩く背中に頼もしさを感じました。退所式の後、「来た時よりも美しく」の合言葉を最後まで意識し行動する二人の子どもの光る姿がありました。そのひかりに照らされて自分たちが使っていないところまで目を向け、整理整頓に動き出す子もいました。一人ひとりのひかりが輝くことでそれに照らされて気付いたり、それらが合わさったりし、さらに輝きを増していく感じがしました。

二日間の活動を終えた子どもたちの日記には、「みんなで過ごした二日間が忘れられない最高の思い出となりました」と仲間と一緒に活動したからこその思いや「これまでの焼津の経験を活かし学校生活がもっとよりよくなるように自分から声を掛けていきたい。」とこれからの自分たちにつなげていこうとする思いが綴られていました。子どもたちは焼津宿泊体験学習に向かう中で様々なひかり方をしてきました。その子らしいひかり方でお互いを照らし合う中で一つひとつのひかりもより輝いていったことでしょう。帰着式で代表の子が話した「これで終わりじゃない」の言葉が表すように、このひかりがこれからもずっとずっと続いていくよう3年部一同支えていきたいと思っています。