思いをつなげる【おおぞら】

おおぞらにとって最後の運動会が終わりました。2月に応援団長が決まってから当日まで、子どもたちは思い思いに運動会に向かってきました。思いが伝わるような歌詞を考えたい。1年生でも歌いやすい曲を選びたい。などの思いからつくり始めた応援。朝の応援練習が始まると、「奇数学年は初めての子もいるから丁寧に教えないと」「動きは後でいいから先に歌詞を覚えてもらおう」と、それぞれの学年の様子に合った練習方法を考えていました。

そんなおおぞら6年生は、下級生にとってかっこいい存在だったに違いありません。そう感じたのは、運動会が終わった翌週の、4、5年生の姿からです。4年生や5年生が、おおぞらのクラスに運動会のお礼を言いに来てくれました。「これまで引っ張ってきてくれてありがとう」「6年生はかっこよかったです」「私たちもそんな6年生になりたいです」という素敵な言葉をたくさんもらった子どもたちは、照れながらも満面の笑みを浮かべていました。毎朝の応援練習で工夫しながら教えている姿、朝早くから応援や綱引きの練習をする姿、色別応援練習で熱い思いを語る姿、本番でどの学年に対しても精一杯応援をする姿、うれし涙を流す姿、悔し涙を流す姿…これまでの運動会に向かう全ての姿を6年生の姿として感じてくれたからこそ、心温まる言葉を送ってくれたのだと思います。

このような素敵な関わりの中で「運動会とは関係ないんだけどさ、グル活名簿見た?見なきゃだめだよ!」と4年生に関わる6年生がいました。その言葉に続き「俺〇グルのグル長!よろしくね!」「〇グルの人いる?」という声があちこちから聞こえてきました。運動会でつながった思いをそこで終わらせるのではなく、運動会からグル活へとつなげていく思いが自然と表れており、とてもよい時間となりました。

このように、つながりを意識した関わりができるおおぞら6年生は、グル活名簿が廊下に張り出された瞬間から、新たな思いとともに、次の目的であるグル活・本キャンプに向かって突き進んでいます。その日のうちにグループのメンバー全員に会いに行こうとしたグル長。早速副グルと打ち合わせをするグル長。グル長同士で声をかけ合って、第一回の活動に向けて準備を進めるグル長。そんな姿を見て「グル長、副グルに任せてばかりじゃだめだから、ちゃんと支えたいな」と思い始めるおおぞら。第一回のグル活では、グル長と副グルを支えようと、一緒に前に出て話し合いを進める姿や、いい雰囲気をつくろうと4、5年生に明るく気さくに話しかける姿、4年生が困らないようにと気にかけながら見守る姿からは、おおぞらが引っ張っていくという強い意思が感じられました。

運動会を通して、4、5年生は、6年生の姿から様々なことを感じて動いていました。そして、運動会やグル活でかがやくおおぞら6年生の姿が見られたのは、これまでの6年生から感じたものを体現していたからなのでしょう。このような子どもたちの姿を見ていると、附属小の伝統は、子どもたちが感じた「思い」として受け継がれていくのだと強く感じます。おおぞらの子どもたちは、これからも思いがつながる経験をたくさん重ねていくはずです。そこには、優しさや温かさだけでなく凛々しさや逞しさも兼ね備えたおおぞらがいるのではないでしょうか。

保護者の皆様におかれましては、学校から帰ったお子さんの様子に心配されることもあったかと思います。それでも、子どもの成長を信じ、共感しながら話を聞き背中を押してくださったこと、参観方法にご理解をいただき力いっぱい応援してくださったこと、本当に感謝しております。陽にあたり目に見えて成長した姿が見えた子も、苦しい思いをした子も、すべての子どもが、よりよい成長につながる貴重な経験をしていると思います。今後も目の前の活動に精一杯取り組む中で、周りと関わりながら、自分らしさをより輝かせていってほしいと願っています。今後もよろしくお願いいたします。