使命・教育目標
本校の使命
本校は、学校教育法に基づく中学校教育の目的を達成することに加え、教育学部附属学校として、次のような使命をもっています。
- 教育学部における学校教育に関する研究に協力し、教育学部の計画に沿って学生の教育実習の実施にあたること
- 中学校教育の理論的、実証的研究を行うとともに、地域の学校と連携し、教育研究の成果の交流を行うこと
このように、教育実習と教育研究を通して、教員を育て地域の教育に貢献することを使命としています。
学校教育目標
本校の学校教育目標は、「高い知性・豊かな感性・強い信念」です。
この目標を次のように理解し、その達成に向けて努力しています。
- 高い知性
課題に対峙したとき、過去の経験や学習を生かし、その解決に向かって、適切に判断し、決定する力 - 豊かな感性
他人の気持ちを思いやり、お互いの良さを認めあえる心 物事を心に深く感じ取り、柔軟な発想のもとによりよいものを創りあげていこうとする力 - 強い信念
自らの意志と努力で困難を克服し、決意したことや正しいと信じたことを貫き通す力
校章・校歌
本校の校章・胸章は、昭和28年、美術担当の窪田寿太郎先生によって作成されました。本校の校章は、本校生徒としての自覚と誇りとなっています。
校章は、 『附』を中心に、2枚一対になったユーカリの葉が三方に広がるデザインです。 2枚が重なった葉は、本校の校訓である「健康・友情・信念」の2文字を包む形で象徴しています。全体の形の三角形は富士、即ち静岡大学を表現したものです。
女子の胸章は、情熱を表した赤地の左上に校章を配し、純潔を表した白の十字で本校の校訓「健康・友情・信念」の3つに区分したものです。
本校の校歌は、昭和31年に制定されました。本校が現在地に移転された年に、当時のPTA役員大石様と教頭であった鈴木先生が上京し、土岐先生に「郷土島田の香りの中に校訓の健康・友情・信念を折り込んで」作詞していただくよう依頼しました。作曲は土岐先生が平井先生に直接依頼されたものです。
校歌
作詞:土岐善麿
作曲:平井康三郎
山には高く 雲が飛び 海にはひろく波が立つ あヽ大いなる自然の中に 学べば心も清く強し 若き希望とよろこびを 誓い語れ健やかに |
うしろも前も緑なり かの丘原に薫る茶よ あヽ栄ある歴史の郷土 時代の進みも新たなるに たえず尽きざる友情を 深めゆかんこまやかに |
力と意気と信念を われらは常に誇るべし あヽユーカリの花さく葉かげ 輝く光に眉をあげて 今日をたゆまず競い立つ 附属島田中学校 |
ユーカリと本校
校庭に空高くそびえるユーカリ。本校のシンボルツリーであるユーカリの歴史を紹介しましょう。
昭和3年、島田第二尋常高等小学校(現在の島田第四小学校)の大石懿星校長は、我が国教育界の代表として高松宮殿下のオセアニア・ハワイ方面への遠洋航海に随行しました。その途中、オーストラリアを視察した際、大石先生は、コバルト色の空に伸び伸びと枝を張っているユーカリを見て、日本の子どもたちもこのユーカリのようにすくすくと成長してほしいと強く願ったそうです。
そこで、大石先生は、ユーカリの苗木数十本を島田に持ち帰りました。それらは、市内の各学校や公共施設に移植されました。
ところが、長い年月の中で、校舎移転や新築などで次々と切り倒されてしまいます。そして、最後の一本となったのが本校テニスコートの西側にそびえるユーカリなのです。
オーストラリア原産のユーカリにとって、本校は異国の地。気候の異なるこの地に育つには、たくましさと順応する力が必要だったことでしょう。そこから学ぶべきことは多々あるように思います。
戦中戦後の混乱の時代を生き抜き、当時の託された使命を現在も全うし続ける本校のユーカリです。