夏休み期間中,不定期で先生からのメッセージを掲載します。
誰からのメッセージか想像してみてください!
今回のメッセージはこちら。
私の祖母は何歳かは忘れましたが,90何歳かまで生きていました。
それはもうパワフルな人で,地域でも有名な祖母でした。夏休みなどの長期休業になると決まって祖母の家に行ったり,私が社会人になってからも一人でふらっと祖母の家まで行き,よく話をしたものです。
そんな祖母が会うたびに私に言っていた言葉があります。
それは『人間には上中下の三種類がある』と…。
「上というのは,自ら積極的に他人のよい考えを学んで,自分の考えに取り入れる人のことである。中というのは,他人から意見を言われてその意見を自分の判断に変える人間である。下というのは,他人からよいことを言われてもただ笑って聞き流し,自分の考えとして受け入れていかない人である。」
また,「上の人間は他人のいいところを自分の胸から腹に飲みこんでもう一度吐き出す。中は,他人から学んだことを胸まで飲みこむが腹に落とさない。下はどんなによいことを聞いても耳に入らない」と言っていたのを覚えています。
あとから分かったことですが,これは江戸時代の肥前佐賀藩の藩祖である鍋島直茂の言葉だそうです。
祖母が言いたかったことは,「とにかく素直になれ」の一言に尽きるのではないでしょうか。自分の周りにはいろいろな考え方や価値観をもった人がいます。自分と合わないからって壁を作るのではなく,周りの人のアドバイスなどを聞くことで大きく成長できるのではないでしょうか。
そんなことを祖母は伝えたかったのだと思います。
パワフルな祖母に会いに行っていた夏になると思い出す言葉です。