静岡市小中学校音楽学習交流会 子どもの感想と講評を紹介

先日行われた静岡市小中学校音楽学習交流会(清水マリナート 午後の部)の子どもたちの感想と演奏を聴いて下さった先生からの講評を紹介します。

 

<子どもたちの感想>

 

・今回は、マリナートという立派なホールでしたが、特別自信をもって歌うことができました。そして、歌っていてとても楽しかったです。その理由は、2曲ともじっくりと細かいところまで歌い方や表現したい雰囲気をみんなで追求できたからだと思います。「天の川」は、授業で話し合った歌い方を書いた黒板が歌いながら頭の中に浮かんでくることが多くて、思いをこめて歌うことができました。そして、みんなが意識して歌ったからこそ、声がぴたりとそろって、歌い手も聴き手も心地よくなることのできる歌になったのだと思います。他の学校の演奏を聴いて、5つの学校それぞれで歌い方や演奏の仕方が違って、表現する上で大切にしていることが違うと感じました。また、久しぶりに小学生の歌声を聴いて、中学生とは違ったまっすぐなよい歌声が心に残りました。

 

・僕は、「ジキル&ハイド」を、学んだことを全ていかして、声色を変えたり、語尾をのばすか切るか工夫したりして表現することができました。今回の「嘘の仮面」は、今までの中で一番よく歌えたかなと思っていて、マリナートは、かなり響くホールなので、のびのびと表現できたことは、貴重な経験になったと思います。「天の川」では、「ぬくもり」という言葉や、2回出てくる「天の川」という歌詞の違いなど、授業で共有してきたことを工夫して歌うことができました。どの歌詞にどのような意味があるのかを考え、それを歌声にのせて表現しようとしたので、聴き手にも伝えたいメッセージが伝わったんじゃないかなと思いました。他の学校の演奏を聴いて、最初の和太鼓の演奏で、かなり少ない人数であれだけの迫力のある音を出せるのはすごいと思ったし、演奏者同士の連携もすごくよかったと思いました。音楽学習交流会は、他の学校のよい演奏が聴けるよい機会だと思いました。

 

・音楽学習交流会は、私にとってすばらしい心に残る貴重な経験になった。「嘘の仮面」と「天の川」という正反対の楽曲を、それぞれにふさわしい声色で歌うことができたのではないかと思っている。たくさん心をこめて練習するほど、本番では緊張するのだと思う。でもその緊張は、「失敗するかも……」というネガティブな感情ではなく、「いつも通りうまく歌えると思うんだけどな……」というポジティブな、むしろあった方がいいくらいの感情だ。たくさんの人が会場にいることで、何かよくわからない「圧」みたいなものを感じた。終わった後、手と足が動きにくいのに、自分でも驚いた。

 

・各学校のそれぞれ違う素敵な演奏に感動しました。リコーダーや和太鼓を使う学校もあり、特に玉川中の演奏は大迫力ですばらしかったです。興津中も、自分たちより人数が少なかったにもかかわらず男声の迫力がすごくて、強弱の変化も上手でとても印象に残りました。自分たちの歌声は、今まで体育館や武道場でしか歌ったことがなかったので、いまいち響きがわからなかったけれど、清水マリナート大ホールで歌うと、最高に美しく響かせることができたように思います。そして、僕は今回「嘘の仮面」の有志として、みんなより前に出て歌いました。とても緊張したけど、機会は1回しかないので、後悔したくなかったので、リラックスして、役になりきって歌うことができました。「天の川」は、これまでの学習を意識して歌うことができたので、これまでで一番よい合唱になったと思いました。最高の場所で、最高の歌声を響かせることができたので、心に残る貴重な経験になりました。

 

<講評>

 

・研究協議会では1クラスでしたが、今回は160人で大迫力でした。一人一人が演じていて、「ミュージカル」になっていました。女声の地声と裏声(ファルセット)の切り替えもよく頑張っていましたね。今日の演奏で、十分満足のいく演奏、感受性の豊かな子どもたちだったと思います。強いて言うなら、一点。テンポが前に進みがちで、ピアノが苦しそうでした。(よく演奏しきりました、すばらしかったです!) はやる気持ちをおさえることも曲と合っているのでは……と感じました。「天の川」も大変すばらしかったです。聴き入ってしまいました。声部の重なりとその変化をとらえて、思いをのせて表現していることが伝わってきました。

 

・とても興味深いおもしろいものを見せて(魅せて)いただきました。160名による力強い表現、ミュージカル仕立ての特徴ある表現がとても迫力があり、胸に迫ってきました、すばらしかったです。「感情やイメージによって変化する声の音色」は、よく追求できていたと思います。疑りさぐりをいれるような表現やシャウトの部分など、とても上手でした。本音で迫る歌詞にのめり込んで表現することができていたと感じました。女声の地声と裏声(ファルセット)の切り替えとのことですが、あまりこだわらず、「地声に柔らかな布を巻き付ける感じで」などとなげかけてもいいかもしれません。私がよくやるのは、思い切り地声で歌わせた後に、「大人の気取った声を出して歌おう」というものです。のどの奥の力が抜けて、のびやかに歌えることがあります。いろいろ工夫してみて下さい。どちらの曲も、一体感のあるすばらしい合唱で、大変感動いたしました。